オンライン授業の新しい使い方

2020年の4月、突然の休校と自粛要請で子どもたちの学習環境を維持することが大変難しい状況になりました。TRAINでも、ジェバンニ並の手際の良さで機材一式取り揃え全授業をオンライン化しました。

そして約2ヶ月の間オンライン授業を続けましたが、見えてきたのは教育をオンライン化することの難しさでした。


・対面に比べて集中力が保たない
・小テストの実施が困難
・授業中の生徒の様子が確認できない
・機材や回線のトラブル
・長時間の視聴による生徒の疲労と機器の損耗
等々…

全く学校に行けない環境下においては大変助けになってくれましたが、とてもじゃないですが「もう対面授業をなくして全部オンラインでいいじゃん!」と言えるようなクオリティにはなりませんでした。

とりわけ学習意欲が低い子へのフォローができないことが致命的で、2ヶ月という期間で致命的な学力差がついてしまいました。(塾などに行っておらず学校以外の学習環境がない子はさらに不利を被ったことでしょう。)

休校期間早々に保護者生徒から対面授業の再開を望む声が多数で、それはTRAINのみならず他の塾でも同様だったようです。

 対面授業とオンライン授業に関する保護者の希望について聞いたところ、87.8%の学習塾が保護者は「対面授業」を希望していると回答。「オンライン授業」を希望していると回答したのはわずか1.7%で、現時点では保護者のオンライン授業に対するニーズは少ないという認識の学習塾が多かった。
引用元:教育業界ニュースReseEd

そんなわけで、TRAINでも休校期間が明けてからは基本的に全面的に対面授業に戻しておりました。せっかく購入した機材や、せっせと構築したシステムも無駄になり、教育のオンライン化の壁を見上げることになってしまいました・・・と思いきや、生徒や保護者の要望から想定していなかった新たな利用方法が見つかり思わぬところでサービスの向上と業務効率の改善に寄与しています。

その1 体調が悪いときだけオンライン

「今日はちょっと偏頭痛で塾に行くのがツラい・・・」
「散発的にお腹が痛くなって授業に集中できそうにない・・・」
「微熱がある程度で塾で行きたいけど、万が一コロナだったら困る・・・」

勉強できないわけじゃないけど塾に行きにくい、そういった微妙に体調が悪いときに家にいながらだったら勉強できるという子が「今日はオンラインでお願いします!」といった形で利用しています。対面授業に比べると学習効果という意味では若干劣りますし、プリントをメールて添付して家で印刷してもらう等の手間もありますが、完全に休んでしまうよりもだいぶマシです。また、体調不良が慢性的になってしまっている子にとっても、「いざとなったら家からでも授業が受けられる」ということで心理的なプレッシャーがなくなるという点が大きいです。

その2 欠席者のフォロー

TRAINのオンライン授業は基本的にライブ配信なのですが、何らかの理由で授業を休んでしまった子向けに、「授業を録画しておく」ことで後日来てもらって授業を受けていただくことができるようになりました。

休んでしまって学習範囲が遅れてしまうということがない点で生徒にメリットがある点はもちろんですが、教える側にとっても補習の手間が減るという点では大変ありがたい存在です。
本来、オンデマンドで授業を配信するのであれば授業をそのまま録画するだけでは不十分ですが、欠席者へのフォローという意味では十分に効果が見込めます。むしろ授業と差異がない分だけ次回の授業に入りやすくなります。

その3 遠隔地からの受講

急な転居などがあっても、生活が落ち着くまで授業を受けることが可能です。地域によっては、近くに学習塾がなくてどのみちオンラインになってしまう、といったときに慣れ親しんだ塾で授業が受けられるという点は学習への負担を減らします。実際、引っ越し後もTRAINの授業を受け続けてくれている子もいます。

このように、授業全体ではなく授業の一部やフォローアップの部分にシステムを転用することによってこれまでよりもサービスを向上させることができました。また、オンライン授業なども普段からやっていないとノウハウが失われてしまうので、非常事態に備えるという意味でも重要な意味があります。

映像授業は使い方次第で大変可能性がある分野なので、今後もどんどん新しい取り組みをしていければと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です