子育て相談室⑦~反抗期への対応 その2

問題を解決するためには、まず問題の本質を知らねばなりません。今更ですが反抗期とは何なのでしょうか。

「中学生の頃に起こる」「子どもが親に対して反抗的になる」「部屋に閉じこもったり暴力行為に出ることもある」 といった漠然としたイメージをもっている方が多いですが、まずはその本質に迫りましょう。

反抗期の正体

反抗期の正体はずばり、子どもが親から自立しようとする心の衝動です。親に手を引かれて歩いていた子どもが、親の手を振り切り大人になろうとうする過程といってもいいでしょう。


子どもが自立しようとするなんて、なんと素晴らしい!親としては大歓迎だ!


と、言いたくなりますがご存知の通り現実はそんなに甘い話ではありません。なぜなら、これはあくまで「親から自立したい!」というただの欲求であり、自立するために具体的にどのように努力するかという視点がすっぽり抜け落ちているからです。

自立の要件は言うまでもなく経済的な自立であり、まだまだ働けもしないのに自立もへったくれもありません。百歩譲ってコツコツ勉強して将来に向けて順調に準備をしているのならまだしも、やるべきこともやらないくせに「自由だけ認めろ!」などと言われても、親としてはふざけんなって話なわけですよ。

「金よこせ。ただし使いみちに文句言うな。」

って言われているのと同じような話のわけですから。挙げ句、断ったら「うちの親は子どもの気持ちをわかっていない」とか言われたりするわけです。そりゃあ、戦争になりますよ。

子どもたちは「自分のことは自分で決めたい」という。親は「それなら相応の努力を示せ」という。一見すると順当な取引に見えますが、このときに起こるお互いの要求水準のミスマッチこそが反抗期の本質です。

譲歩なき争い

これがビジネスの話であれば、互いに交渉し、譲歩し、適当な“落とし所”を話し合っていけるのですが、残念ながら親子間のやり取りはビジネスのようにはいきません。なぜなら、商売上の関係であれば条件が折り合わないときに「交渉を打ち切る」ことができますが、親子間では条件が折り合わなかったときに「子育てを放棄する」という選択肢が取れないからです。

親は子どもに対して「養育する権利」を有しています。法的にも経済的にも子どもに対して強力な決定権を行使できます。しかし、それと同時に親は子どもに対して「養育する義務」を負っています。反抗しようとする子はこのことを抜け目なく利用します。本気で見捨てられることはないと思って、親の言うことに耳を貸さずにやりたい放題やる子もいます。

この状態になると子どもは親の言うことを一切聞かなくなります。子ども側が一切譲歩しないものですから、親としても黙って引き下がるわけにもいかず、西部戦線さながらの泥沼の塹壕戦が果なく続くことになります。

反抗期を収めるには

この状況を根本的に解決するには、子どもが精神的に成長することが必要です。残念ながら、親の対応をどう工夫したところですぐには解決しません。手を尽くしても芽吹いたばかりの植物が1日にして大木になることがないように、子どもの成長にはどうしても時間がかかります。正直なところ、勝手に成長するまで放っておけるのであれば時間が解決してくれる問題であるともいえます。

ただ、悠長なことを言ってられない、といったご家庭もあるでしょう。それに変な方向にこじらすと20歳を過ぎても反抗期が終わらないこともあります。

そこで重要なのが、適切な生育環境を作って成長を促進させていくことです。反抗期があるのはどうしようもないので、なればこそさっさと終わるようにするのが一番です。

前振りが長くなりましたが、次の記事でやっと具体的な対応策になります。





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