中学生の親のための勉強会 ③

中学生の親のための勉強会

 前回の話で高校受験において内申点がいかに重要なものかおわかり頂いたかと思います。では具体的にどうすれば内申点が上がるのかを考えてみましょう。

内申点を取るためには

 内申点とは、学校における学習の達成度を5段階で表したものです。評価方法は中学校によって差がありますが概ね以下の3点で決まります。

① 定期テストの点数
② 宿題や作品等の提出物
③ 授業態度

この3つを全てクリアすると良い評価がつくわけですが、今回は①について詳しく見て行きましょう。

① 定期テストの点数を上げるには

 一番わかりやすい項目で、成績決定において最も大きな比率を占めていることは言うまでもありません。テストの点数が悪い状態では他の項目がよくても4以上にはまずなりません。(例外的に、実技科目が抜群にできる子ならありうるかもしれません)

テストの点数を上げるにはもちろん勉強するしかないですが、勉強の仕方はともかくとしてもご家庭でチェックしなければならないのは勉強に取り掛かるタイミングです。ここだけでもいいのでぜひ覚えておいてください。

一般に中学校ではテスト2週間から勉強モードの入ります。テストの範囲表が配られ、提出物が指定され、部活が休みになるところも多いです。そんなわけで、とりわけ勉強に対する意識が低い中学生の間では

テスト勉強はテスト2週間前からするものだ、
という大いなる誤解がはびこっています。

TRAINに入塾した子の指導で真っ先に行うのはこの誤解を正すことなのですが、
今から言うことをきちんと理解するだけで各教科10点は上がります。超重要。是非そのままお子さんに言ってあげていただきたい。

一番長いときでテストからテストまでの間は3ヶ月空きます。つまり、学校で3ヶ月かけて行われた授業の内容がテストに出るわけですが、

学校で3ヶ月かけて習うことが、たった2週間ぽっちの勉強でできるようになるわけないだろ!!

当たり前の話だ!だがこの当たり前の話をわかっていない子が多すぎる!毎回テストのコメント欄に「次はもっと早くテスト勉強を始めようと思う。」とか書いてるくせにその反省が全く活かされてない!!!むしろ「次は」とか言ってる時点ですでに間違えている!テストが終わった今から始めるんだよ!3ヶ月分の勉強は3ヶ月かけなきゃだめだってことに気づけ!
2週間前から数学の問題集をやり始めたらもう完全に死亡フラグだよ!言っとくが提出物を片付けるのはテスト勉強じゃないぞ!勉強できるやつらはテスト2週間前になる頃には提出物は終わってるの!

前日に徹夜して提出物を終わらせてるようだと、テスト勉強を全くしないでテストを受けてるのと同じこと。こんなんでまともに点数なんてとれるわけがない!

成績の悪い子の8割は勉強の仕方云々以前にスケジュール管理が壊滅しています。とにかくテスト2週間前まで勉強しないという悪癖を治さないと成績の向上は望めないでしょう。

いつまでに、どれくらいのことが終わっていなければならないのか?ということが全くわかっていない子が多いのですが、これは無理もない話です。中学校のカリキュラムの全体を把握している中学生や親なんてまずいないでしょう。学校の先生だって自分の教科以外までしっかり把握している人は少ないんじゃないでしょうか。(そうでもなかったらごめんなさい。)だからこそ我々みたいな学習塾が必要とされるわけですが。家庭での学習指導に限界があるとすれば正にこの辺りではないでしょうか。高校受験の情報を日頃から収集し、中学のカリキュラムを把握し、さらにお子さんに付き添って勉強を教えるなど家事や仕事で忙しい親が負いきれるものではありません。

 学校の成績をきちんと上げてくれる塾では、勉強の仕方を教えるだけでなく学校のカリキュラムを先読みして生徒のスケジュール管理を行っているはずです。「うちの子はほっといても通知表に4と5しかつけてこないよ」というご家庭ならばバリバリ受験対策を行うストイックな進学塾でも良いですが、学校の成績に不安があるならば大手塾よりも地元塾を選んだ方がよいでしょう。中学校のカリキュラムは大体同じといえども学校ごとに細かく違うため、地域に特化した塾でないと学習の指導はできてもスケジュール管理はできません。特に経験の浅いアルバイトが多い個別指導塾が最も苦手とする分野ではないでしょうか。

商売上の話に聞こえてしまうかもしれませんが、「格別に勉強ができる子」でない限りは遅くても中学生になったら学習塾に通わせた方がよいと思います。当然というべきか、タイミングが早ければ早いほど最終的な受験できる高校のランクも高くなる傾向があります。さらにいうならば、できれば小学校から通塾させることを強くおすすめします。中学生になってからでは矯正が困難な項目がいくつか存在することと、小学生のうちに訓練しておくと勉強の速度が全然違うからです。勉強速度が遅いことは中学に入ってから致命的な学力差につながります。(この話については姉妹記事の「小学生の親のための勉強会」で書きたいと思います。)

というわけで、今回は内申点を上げるうちの定期テストについてでした。本当はもっといろいろ書きたいのですがまたの機会にしておきます。

次回は②、③の項目について説明していきたいと思います。また、部活や学外活動などで勉強時間があまりとれない子が成績を伸ばす方法についてもお話します。お楽しみに!

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