中学生の親のための勉強会 ②

中学生の親のための勉強会

まずは通知表をチェック!内申点を計算しよう!

 まずは通知表の控えを見てお子様の内申点を計算してみましょう。通知表の控えがないという方は、次回受け取ったときに必ずコピーを取っておくようにしてください。塾にすでに通われている方はコピーしたものを塾に提出してください。これがないと、進路指導ができなくなるばかりか、今後の学習の指導にも支障がでます。(逆にまともな塾であれば、生徒に必ず持って来させます。一度も提出を求められたことがないという方は、ちょっと塾を替えることを検討したほうがいいかもしれません・・・。)

 これから塾に通おうかと考えている場合にも、何も資料がない状態で問い合わせるよりは通知表やテストの結果をまとめた紙を持っていった方が有意義な説明が受けられます。経験豊富なベテラン講師であれば、その2つを見るだけでおよその学力状況、学習状況、高校の適正レベルなどを把握してくれますので話が円滑に進みます。また、進路指導は学習指導以上に講師の力が試されるので、この辺りをしっかり説明できるかどうかを確認することも、塾選びをする際の基準になるでしょう。

話が逸れましたが、内申点の計算に戻ります。
仮にお子様の通知表の数値がこのような値だったとしましょう。
内申点

この場合、

主要5科目の内申点実技科目の内申点✕2=内申点

となります。なので、この成績であれば、

(4+3+5+3+4)(4+4+3+4)✕2=49

というわけで、49が内申点となります。

つまり、オール3だと39オール4だと52になります。

適正レベルの高校を知る!

では次に、日野市周辺の都立高校について、目安となる成績を見てみましょう。

男子 女子
学校名 偏差値 内申点 偏差値 内申点
国立 67 59 66 62
八王子 64 57 63 60
立川 64 57 63 60
国分寺 62 56 62 56
日野台 58 50 58 53
南平 56 47 56 52
昭和 55 47 55 52
東大和南 52 44 53 49
小平南 51 42 51 47
日野 47 40 47 44
富士森 47 40 46 44
松が谷 47 40 46 43
片倉 44 39 44 42
八王子北 41 37 41 40

※進学研究会平成28年度用資料(偏差値は「Vもぎ」基準のものとなります)

今のお子様の内申点を見て、およその位置が把握できたでしょうか。中学校によって内申点のつき方が違うので一概には言えませんが、トップレベルであれば通知表が4と5で埋まっているくらい、中堅くらいであれば3よりも4が多めというくらいでしょうか。

「3」で安心してはいけない!

これだけは覚えておいて頂きたいのですが、
「3」という成績は、「普通くらいできている」ではない
ということです。「やや悪い」です。オール3だった場合、ご覧の通り高校受験の選択肢は非常に限られています。つまり、きちんと高校受験をしようと思ったらどの教科であっても「4」くらいは目指して行かなければなりません。高校だったらどこでもいいというのであれば構いませんが、大学受験まで考えた場合、この表でいえば南平以上くらいには行っておかないと中堅大学以上に行くことは非常に難しくなります。(この辺りのお話はまた後日まとめたいと思います。)

一番まずいのは、「3」という成績を見てお子様自身も全く危機感を持っていないということです。

「オール3だったわー。余裕(笑)」

とか思ってる子がなんと多いことか!余裕ないよ!高校受験ピンチだよ!?

「受験本番のテストで一発逆転できるんでしょ?」

とか思っている子もいますが、過去のデータを集計してみてもそんな例はほとんどありません。内申点が達しない状況で受験した子は圧倒的に合格率が低いです。それ以前の話として、一発逆転できるほどのガッツと学力がある子なら内申点だって普通に取れます。

「3年生になってからがんばるよ。」
「1年、2年の成績だからまだ大丈夫でしょ。」
とか思っている子に諫言を。

「1、2年のテストすら頑張れないのに、3年のテストでいい点数取れると本気で思ってるのかい?」

3年生になれば部活も忙しくなり勉強内容も難しくなります。内申点を上げるためには3年生になるまでに十分準備をしておく必要があります。まずは現状をしっかり把握して、受験に向けた準備をしていきましょう。

次回はいよいよ核心となる内申点の上げ方についてお話したいと思います。
<前の記事 「中学生の親のための勉強会①」
次の記事> 「中学生の親のための勉強会③」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日記

前の記事

引退試合